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シルヴィ・ギエムの『ボレロ』

こんにちは、清水 恩です。

12月14日にシルヴィ・ギエムの引退ツアーを前橋で観てきました。
「100年に1人」と謳われるダンサーがとうとう引退……。
これは生で観ておかなければ!とチケットを取りました。
ギエムのダンスなら観るべきは『ボレロ』と思い、まだチケットもあった前橋へ行くことに。

実は高校生の時に、やはり『ボレロ』で知られたジョルジュ・ドンを見逃した経験があるのです。
部活の顧問の先生が前橋公演に行かれるということで「行きたい人は連れて行ってあげる」とおっしゃって、とても迷ったのですが、結局行かず。
いずれ見る機会もあるだろうと思っていたのです。
しかし、その数年後にドンは亡くなってしまって、彼の『ボレロ』を観ることはできずに終わってしまいました。

 

さて、ということで前橋市民文化会館へ。
久しぶり、いや文化会館は初めてかな?
古い建物ではありますが、このレトロさ、私的には好みです。
よく全国ツアーの会場の1つに入っているのですが、なるほど駅からも歩けて他県からくる方には便利な会場ですね。

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私の隣の席にはバレエをやっていそうな小学生くらいの姉妹が座っていて、真剣に舞台を見ていました。

フォーサイス振付『イン・ザ・ミドル・サムホワット・エレヴェイテッド』はストーリのない動きで魅せるダンス。

日本人ダンサーの体形ってこんなに美しくなったんだなぁ(そこ?)としみじみと感じながら見ていました。

続いてギエム登場。
ラッセル・マリファント振付『Two』は照明で区切られた約2m四方の中で踊る作品。
手や足が照明に照らされて浮かび上がるのが面白いのですが、ある意味手や足の動きが秀逸だからこそ成り立つ作品なわけです。
ギエムの四肢の美しさはもちろん、ちょっとした動きにもそのキャラクターが感じられたのがすごかった。

キリアン振付『ドリームタイム』は、日本の武満徹さんとともにアボリジニの祭礼からインスピレーションを得て作ったものだそうです。
静かなのに熱量を感じるダンスは、祭りが持つ人類共通の空気感なのかもしれません。
舞台美術が印象的で、どうなっているんだ!?と気になるものでした。
もっと近くで見たかったです。(私は2階席)

 

ラストはいよいよベジャール振付『ボレロ』です。
ラストの盛り上がりまで力まず、さらっと踊っていた様子だったのに、じわっと感動が広がってきました。
とても不思議な感じ。

場内はスタンディングオベーションで、拍手はなかなか鳴りやまず、カーテンコールが6回も!
緞帳が閉まって、観客が退場する際に、ステージ上でも拍手が起こっていました。

一緒に踊ったダンサーの皆さんにとっても、感慨深いツアーだったでしょうね。
こんなにコンテンポラリーの大御所作品を一度に見られる公演も珍しいし。
東京公演の作品も、よりギエムが幅広く踊る様子が見られそうで興味深かったのだけれど、
何しろチケットが早々に売れてしまっていて……マッツ・エックを踊るギエム、見たかったなぁ。

 

https://www.instagram.com/p/_RaA0EyBsz/

ギエムのファイナル、見られてよかったなぁ。「ボレロ」のラストは思わず涙ぐむ迫力。スタンディングオベーションにカーテンコールも5〜6回!!終演後に幕の奥でも大きな拍手が起こっていました。#ballet #dance

 

最近、舞台でダンスを見る機会も少ないのですが、もっと見るようにしたいなと思いました。
やっぱり受ける刺激が大きいです。
コンテンポラリーの場合は考えたり想像したりしながら観ることになるので、頭を動かします。
後は踊ること。
久しぶりにバレエの基礎の基礎クラスでも受けにいこうかなと。
とはいえ、あまりに固くなった身体を少しでもほぐしてからですが。

シルヴィ・ギエムさん、東京バレエ団の皆さん、素晴らしい舞台をありがとうございました!