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All About結婚ガイド 清水 恩がお伝えするウェディングのこと、仕事のこと、日々のこと

教育をもっと人生と結びつけたものにできないか

こんにちは、清水 恩です。

唐突ですが、就職活動や教育について考えたことを。

 

就活の後ろ倒しが実施されたものの、実質失敗に……というニュース。

それを見て、逆にあまりに早く、そして長く就職活動をする仕組みでいいのだろうか?と感じたのです。

 

私自身が就活していたのは、「超氷河期」の入口の時期、地方の名もない大学では履歴書ではじかれるご時世。

就活についてかなり甘く考えて、結構苦労したクチなので、早く動いて早く決めてしまいたいという今の学生さんたちの気持ちがわからないでもありません。

ただ、大学の勉強はどうなるの?と、就職活動一色になってしまう大学生活にかなり疑問を感じるのです。

 

私の場合、うまくいかない就活の途中で進路について再考し、今の仕事に縁をもらったという経緯もあります。

当時は(というよりうちの大学は)就職指導をする先生などいなかったので、自力で考えるのみでしたから、

もうちょっと早く気付いて、もっといろいろな会社にトライしてみたかったなと思います。

 

大学文系不要論も出ていて、国文学おまけに古典文学ゼミ出身というド文系な私としてはそれでいいのか?と反発を覚えていますが、

実際に文学部は仕事に直結しにくい分野なので、半分趣味のようなものです。

私もそのつもりで選択しましたし、数少ない直結業種の教師にも興味がありませんでした。

だからこそ、研究というものに興味を持って大学に行ったので、国の文化を保持するための文学部の役割を考えてほしいなと思います。

 

そのかわり、仕事のことはほとんど考えずに就活の時期を迎えてしまいました。

研究するのが仕事の大学の先生が就職の世話をする必要は正直ないと思いますし、

今は相談できるカウンセラーなどがちゃんといるようなので、そこに相談すればいいと思いますが、

今となっては、仕事って何か、それを考える作業はきちんとすべきだったと思います。

 

大学とは本来、研究機関です。

そういう教育は高校で、いや、小学校や中学校でやってほしい。

高専や専門学校なら実業が学べますから、希望する仕事によっては大学よりもそういう学校を選んだほうがいい場合もありますよね。

でも、それを事前に教えないと、子どもは適切な進路を選べません。

 

いろいろな仕事があり、いろいろな役割があって、働き方も多様化しています。

海外で働くという選択肢も当たり前になっている。

女性に関しては、妊娠や育児によって劇的に働き方を変えなければいけないわけで、それも考えてキャリアを積むということも必要でしょう。

仕事を考えることは人生設計のようなもの、その年齢に応じた人生教育を、義務教育の中でできたら、進学の時にも役に立つと思うのです。

 

それから、義務教育の中では、地域の歴史や風土についてももっと教えてもいいのではないかと。

同じ土地で人生を送る人も多いわけですから、自分がどんなところに住んでいるのか、知っておいて損はない。

その土地を知ることで、どうよくするかを考えるきっかけにもなるはずですから、大人になって行政に携わったり、コミュニティの中で活動したり、地域の活性化にもつながるように思います。

地方行政がちゃんと独立するためには、考えられる人を増やす必要がありますから。

 

2015年の大河ドラマ『花燃ゆ』は後半群馬が舞台だったのですが、

あまりに知らないこと(そもそも楫取素彦のことを知らなかった)が多く、ネットで調べながら見ていたんです。

群馬での仕事の機会、行政が関係するような案件もあったので尚更、ふとそんなことも考えました。

 

学問も大事ですが、生きる術もきちんと教えて、その先の学校選び、仕事選びをよりいいものにできたら、

大学生活ももっと楽しく、消耗しないで済むのではないかなと思います。

学校教師の在り方も問われる現在、思い切って教育の内容もドラスティックに見直しては?

仕事って何か、どんな風に働くか、それを知る機会は増やしてほしいです。