結婚式を「即決」=「衝動買い」して大丈夫?
こんばんは、清水 恩です。
久しぶりの更新ですが、またニュースから。
結婚式場の過剰に「即決」を迫る接客に対して国民生活センターが注意喚起を出しました。
自分が仕事をしている業界のトラブル、それもレベルの低い接客が招いたトラブルとなると、とても恥ずかしいのですが、
数年前から「即決」を迫る接客をする会場が増え、同時に国民生活センターに駆け込むケースも増えているようです。
もちろん、状況はケース毎に異なると思います。
会場の利用規約がちゃんとしていて、説明も受けて納得した上で契約しているのなら、「トラブル」ではないこともあります。
(所謂「クレーマー」はウェディングにおいてもいらっしゃいますので)
このブログも何度か紹介していると思いますが、
約1年経ってもコンスタントにアクセスがあるので、気になっている人もそれだけ多いということでしょうね。
ここでは「いい即決」と書いていますが、やんわり書きすぎたかも。
個人的には百万単位でお金がかかることを即決などするものではないという考えなので、とにかく即決はしないことをおすすめしたいです。
「即決」=「衝動買い」と言い換えると、そのまずさがよくわかるのでは?
ただ、こういうのを読んでくれる人は、即決してくれたらこれだけ割り引きます!的セールスには引っかからないと思うのです。
即決してしまう人は、検討する間もなく決めてしまう……いや、無理やり決めさせられる人もいるわけですものね。
ちなみに、会場紹介をしている仕事仲間に聞くと、会場を一旦決めた後に別の場所を探しなおすカップルが増えたそう。
これ、即決を迫る接客が増えだしたころからの傾向です。
見積が打合せを始めるとバーンと跳ね上がるというのも、要はその会場の仕事への姿勢の問題。
お客さまの予算に合わせてできるように準備を進める気があるなら、最初の見積りもちゃんと現実に沿ったものにするはずです。
「自由にできます」「何でもできます」というのは簡単ですが、何かするにはお金がかかるのです。
会場を決める際に押さえるべきは、
やりたいことは何か、それを明確にすること。
すすめられた内容は本当にやりたいことなのか、やらなければいけなことなのか、それを冷静に考えること。
これらを、会場の打合せスペースというアウェイの状況で短時間に検討するのはかなり難しいことです。
それに、会場比較をする場合は、それぞれの資料を広げて話し合いたいでしょう?
即決をおすすめしないのは、会場だけに限りません。
フォトウェディングも、フリーで活動するウェディングプランナーも同じです。
個人で活動を始めてからずっと、そして最も気を付けているのは、お客さまとお話する際に「自分ありき」にならないことなのですが、
自分がプロデュースする前提で話をすると、フリーウェディングプランナーは極端に選択肢が狭くなることがあるからなのです。
年末年始にかけて、結婚式について考えるカップルが増えると思いますが、
話し合いすらしないで、雰囲気だけで会場見学に行ってみるというのが「即決」の餌食になりやすいです。
何かいいよね、安くしてれるって言うし決めちゃう?という思考になりやすいからです。
見積や提示されたプランが妥当かどうかわからないという場合は、ぜひ私たちを頼ってください。
それなりにいろいろ見ているので、本当におふたりに適切かどうかの判断はできますし、後で金額がどれだけ上がるかも大体わかります。
サポートは有料ですが、お金を掛けていただいた分、無駄に高いところに決めてしまうという後悔はさせません。
もともと、困っている新郎新婦を助けられないかと思って始めた今の活動。
一組でも国民生活センターのようなところに駆け込む方が減るといいなと思います。
しかし、帰りたいというお客さまを帰らせないとか、内金をATMで引き出してきてとか、そういう自分本位で品のない接客ってどうなのでしょう?
数十万引きをする売り方も、ブランド力を落とすだけ。
やっぱり結婚式はぼったくりじゃん!とお客さまに思わせるやり方なのに気付かないのかなぁ……。
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