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スクリーンを通したふるさと—映画『群青色の、とおり道』

生まれ育った太田市を舞台にした映画『群青色の、とおり道』を観てきました。

 

youtu.be

 

市制10周年記念で制作された映画です。
予告編を見て、売れないミュージシャンなのにりょうもう号で帰るって贅沢だな、と心の中でまず突っ込みを入れ、
更に上映が始まってすぐに、「太田」が地元の発音と違いまして、そこは地元民の発音でやってほしいな~、とまた突っ込んだりして。

 

冒頭で太田市が舞台、と書きましたが、厳密には「ねぷた祭り」を開催している尾島が舞台。
合併で太田市になったエリアなので、10年以上前に太田を出た私には未だに太田市だと言われてもピンとこなかったりします。
主人公の真山くんもそうなんじゃないかなー、なんてまた突っ込む、というよくない鑑賞者だったのですが、
上映が進んでいくうちに、すっかり感動させられていました。

どちらかというと静かに進むストーリー。
しみじみと心に響く、そんな映画でした。
ちょっとしたセリフやしぐさに涙を誘われます。

 

ふるさとというのは、例え長く離れていても馴染みがあって、肩の力が抜ける場所。
ただ、年を取らないとそうは思えなかったりするのですよね。
でも、10年振りに帰ったふるさとで、主人公はいろいろなことに気付く。
父と息子の関係性にもやられます。
(ネタバレするのでこれ以上は控えますが……)

 

東京から2時間もあれば帰れる地元というのは、意外と帰るぞ!と思わないと帰れないものだったりします。
日帰りでも行ける距離だと、いつでも帰れるからと思ってしまうのですね。
ふるさとが遠い人のほうが、節目節目にちゃんと帰省しているように思います。

 

最近は、群馬のウェディングの活動に参加しているので、以前に比べるとかなり頻繁に帰るようになりましたが、
やっぱり生まれた場所というのは、自分を形成している大きな要素だなと実感します。
家族や友人、先生、学校、衣食住や経験、そういうものを全てひっくるめたのがふるさとなんですよね。

 

映画の中で、実家近くの山にある城跡、大光院という太田のシンボル的なお寺、
その近くの焼きまんじゅう屋「山田屋」さん(うちはいつもここで買っていた)が出てきたり、
まさに自分にとってのふるさとも映し出されていました。
まあそこも、尾島から歩いてくるには無理な位置関係ではあるものの、
古くからの太田市民にも懐かしさを感じられるように、佐々部監督が演出してくれたのかもしれません。
それから、主人公の妹が着ている制服が自分の高校のものだったのは結構嬉しくて、
きっと他のOG達にとっても嬉しいポイントだったはず。

 

映画でも重要なキーである尾島のねぷたは8月14、15日に開催されるそうですが、
そこでも上映が予定されているようです。
ご興味ある方はお見逃しなく!

 

https://instagram.com/p/6Eg5DhyBhV/

『群青色の、とおり道』最終日に滑り込みで観てきました。