Life is "Prima!" Weddings 結婚式のつくり方

All About結婚ガイド 清水 恩がお伝えするウェディングのこと、仕事のこと、日々のこと

新国立競技場の建設の件を結婚式の「反面教師」にしてみる

こんにちは、清水 恩です。

2020年に開催予定の東京五輪
都民でもあるので、楽しみに思っている反面、
この話題を目にすると、やるせない気持ちになります。

 

zasshi.news.yahoo.co.jp

 

国の予算の確保の目途が経っていないどころか、
そもそも予算を確保するつもりがあったの?と言いたくなるような杜撰な予算立て。
予算ありきでコンペを行うことはできなかったのかと考えてしまいます。(実はしていたのか?)

結局ザハ氏のデザインでいく、としたことは、決定として尊重するにしても、
了承の後で、仮設の座席の予算が組み込まれていないことが発覚するなど、
やりたいことと、使えるお金のバランスが全く取れていないし、予算の認識を持っているとは思えない発言が続いていますよね。

 

ふと思ったのは、ウェディングの予算面でのトラブルも、実はこれとよく似た状況で起こっているということ。
規模は違うものの、予算オーバーしてしまうケースの原因は、実はプランニングのプロセスにあることが多いのです。
最初にやりたいことを明確にしておくこと、いくらで何ができるのかを知っておくことは、予算を有効活用するためにもとても大切なことなんですね。
そして、見積書はより現実に近いものを出して検討しないと、内容と質の両面で満足のいく予算繰りはなかなか難しくなります。 

最近では、式場などの企業サイドが必要な費用を敢えて載せない見積書で決定を促し、
後からいろいろと予算がかさんでしまうようなパターンもあります。
新郎新婦の予算繰りが悪いということではないのですが、その企業の質を見極めて自己防衛せざるを得ないのですよね。

後からやりたいことが増えて、予算がかさむのと、
最初からやろうと決めていたのに、その費用が組み込まれておらず、後で予算がかさむのでは、
同じ金額がオーバーしたとしても、全く質が違うのです。

私たちから見ればすぐにわかるので、突っ込むことも容易にできるのですが、
新郎新婦にはなかなか難しいわけなのですが……。

 

新国立競技場についても、関係者の皆さんがわざとやっているとは思いたくないですが、
多額の税金を投入するプロジェクトで、優秀な人が集まっているはずのチームで動かしているにしては、
あまりに甘いプランニングに呆れる、いや怒りすらこみあげてきます。

国内の建築家の皆さんから、いろいろな方法の提案も出ているわけなので、
間に合ううちに見直しをすべきなのでは?と思いますが、承認されてしまいましたね。 
ボランティアのユニフォームなど作っている場合じゃないのでは?
あのデザインも賛否ありましたが、5年も前に作ってしまったら、どんなにいいデザインだったとしても実施年には時代遅れになってしまうと思います。

 

そもそも、私にとって旧国立競技場はお客さまの結婚式をお手伝いさせていただいた場所。
壊さずに補強工事をするなどして、環境に優しく、お金も無駄にかけない方法を選べなかったのかと、どうしても思ってしまうんですよね。

都民として、国民として、五輪をポジティブに迎えたいもの。
今からぜひできることだけでも仕切り直しをしてほしいです。

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